科学者、ムーブメント教育者であり、Baseworks Methodの研究ディレクターを務めるキセニア・アーシャ・シェルバコーワが、「Material for The Brain」ポッドキャストに再び出演し、ホストのマタン・レフコヴィッチ(Matan Levkowich)と対談しました。このエピソードでは、ダンスが人間の意識に与える影響を、ダンサーの視点と観察者の視点の両方から取り上げています。この対談のきっかけは、マタンがアーシャの最近の記事”Disembodied by Dance“(ダンスによる脱身体化)を読んだことです。彼はアーシャを招き、自身の講義”Metaphysical Body“(形而上学的な身体)で示した考えについて話し合いました。
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このポッドキャストで、アーシャは自身の体験を語っています。コンテンポラリーダンスの公演を観ている最中に、予期せず極度に集中した状態になり、自分の身体認識が切り離されたというものです。この体験をきっかけに、変性意識状態にアクセスするための手段としてのダンスについて、さらに踏み込んだ対話が行われました。
ダンスと脳:ダンサーの視点から探る
- 動きのための動き:目的のある日常の活動とは異なり、ダンスでは動きそのものを探求することができます。
- 連続した流れ:マタンのスパイラル(らせん)の動きを用いた取り組みでは、途切れのない動きが生まれ、重力の上で「サーフィン」しているような感覚が促されます。これにより、気づきが高まり、運動系の中で直感的な判断が行われるようになることがあります。
- 前庭系の関与:バランスと空間定位を担うこの系は、勢いやスパイラルを伴うダンスの動きの中で強く働きます。それが体験に独自の側面を加えます。この側面は、他の活動で生まれる「フロー」の状態には、必ずしも見られません。
マタンは、アーシャと話し合う3つの変性意識状態を紹介しています。
- 運動状態(kinetic state):自己の感覚が薄れ、重力に沿った感覚に導かれて、身体を流れる運動エネルギーへの気づきが高まる状態です。
- 身体感覚の状態(somatic states):動きの最中に、純粋な身体感覚へ注意を向けることで到達する状態です。
- 想像の状態(imaginative state):日常の生活の中で社会との関わりに組み込まれた、習慣的な自己認識を手放すことを特徴とする状態です。

ダンスの知覚:観察者の視点
ダンスの公演には、常に2つの存在が関わります。ダンサーと、観客(観察者)です。観察者の役割は受け身ではなく能動的であり、観客は公演に参加しています。マタンは、物質的な力としての注意という考えを示し、注意が公演に影響し、観察者の体験を形づくると述べています。また、現実の出来事を観察する場合と、演劇として表現されたものを観察する場合とで、関与の度合いが異なりうることを論じています。さらに、教育者であり振付家である自身が、この力学を活かすことに関心を持っていることにも触れています。
エピソードは、動きの体験の細かな違いを言い表すために、より幅広い語彙が必要であるという指摘で締めくくられます。この点は、Baseworks Methodが身体的な実践だけでなく、継続的な実践が知覚や認知に及ぼす影響についての理解を深めることにも取り組んでいることと重なります。
ダンスと意識の複雑な関係、そして動きが持つ変化の可能性については、エピソード全編(英語)を視聴または聴取してご確認いただけます。








